Instagramに関する記事のテーマを探していた際、ある発言が目に留まりました。
一見過激にも思える内容でしたが、よく考えてみると検討する価値のある視点だと感じました。
そこで今回の記事では、Instagramの「いいね」という機能を切り口に、SNS全体の利用心理についても掘り下げて考察していきます。
Instagramは、楽しかった思い出や面白かった出来事を、他人と共有するための素晴らしいツールです。自分の気に入った写真を厳選して投稿し、それに対していいねがつくことで、他人からの賞賛を受け取ることができます。
これは、精神的な満足感を得るための手段となり、多くのユーザーにとって重要な体験となっています。
しかし、SNS全般に対して「劣等感を持つ人々が集まる場所」だと考える人も少なくありません。あるユーザーが言ったように、「劣等感が無ければ、写真を投稿し、他人からの評価を求めることはない」という意見もあります。この見方も一理ありますが、SNSの利用目的は単に「承認欲求」を満たすだけではないことに気付くことが重要です。
SNSやInstagramを利用する人々の中には、他人との交流を深めることを目的としている場合も多いです。個々の写真やストーリーが、「自己表現」の手段であり、単に他人に認められるための道具ではありません。
一方、いいねを購入するという行為には落とし穴があります。Instagramでは、いいねを増やすために外部サイトで「いいねを買う」サービスが存在します。
短期間でフォロワーの注目を集めるかもしれませんが、これにはいくつかのリスクが伴います。
購入したいいねは、急に増加する一方で、コメントや閲覧時間など実際のユーザーからのリアルなエンゲージメントではありません。そのため、逆効果になって、フォロワーや他のユーザーからの信頼を失う可能性があります。
Instagramのアルゴリズムは、エンゲージメントの質を重視しています。購入したいいねが自然なユーザーの反応と見なされない場合、アカウントの信頼性が下がり、結果としてフォロワーの増加やエンゲージメントの向上に繋がらないことがあります。
インスタグラムは、いいねやフォロワーの購入に対して規約違反とみなしており、最悪の場合アカウント停止のリスクもあります。
Instagramで「いいね」や「コメント」などのエンゲージメントを増やすには、自己満足式な「買うこと」本物を得るに戦略的な運用が欠かせません。ただ美しい写真を投稿するだけでは、フォロワーの心は動きません。以下の5つの方法は、実践することで自然な反応と拡散力を高め、「いいね」数を着実に増やす助けになります。
Instagramでエンゲージメントを高めるうえで、投稿のタイミングは非常に重要です。フォロワーがアプリを開いている時間帯に投稿することで、フィードに表示される確率が高まり、「いいね」や「コメント」などの反応が得られやすくなります。
- 平日:朝7時〜9時/夜19時〜22時
- 休日:昼12時〜14時/夜20時以降
これらの時間帯は、仕事や学校の合間にスマホをチェックしやすい「休憩時間帯」であるため、投稿が見られる確率が高まります。
さらに、Instagramの「ビジネスアカウント」に切り替えることで、インサイト(分析機能)が利用可能になり、自分のフォロワーが最もアクティブな時間帯を確認できます。インサイトを活用して最適な投稿タイミングを見極めることが、エンゲージメントを上げる鍵です。
投稿に一貫性のあるテーマやトーンがあると、アカウント全体に統一感が生まれ、フォロワーの「この人の投稿、好きだな」という信頼を得やすくなります。
- 色味やフィルターを統一する(例:暖色系、モノトーンなど)
- 投稿文の書き方(口調や絵文字の使い方)を揃える
- 投稿ジャンル(料理、旅行、ファッションなど)を絞る
ブランドや個人の「世界観」を確立することで、自分の価値観でフォロワーを感染して滞在時間が延び、エンゲージメントが向上します。
「旅行」「カフェ巡り」「ペット」「筋トレ」など、自分の興味・強みのあるジャンルを絞り、その分野に特化した情報を発信することで、専門性が評価されやすくなります。
- アルゴリズムに「このアカウントは○○ジャンル」と認識されやすくなる
- 関心のあるユーザーにリーチしやすくなる
- コアなファンが増え、定着率・いいね率が上がる
浅く広くではなく、深く狭くが、エンゲージメントを高める近道です。
インスタでは「投稿すること」だけでなく、「交流すること」も重要です。フォロワーからのコメントには必ず返信し、ストーリーズのリアクションやDMにも積極的に反応することで、信頼関係が築かれ、エンゲージメントが安定的に向上します。
- コメント欄で質問形式を使う(例:「あなたはどう思いますか?」)
- ストーリーズでアンケートやクイズ機能を活用
- DMでのお礼メッセージを自動送信しない(人間味を出す)
SNSは「人と人とのつながり」が基本。双方向のコミュニケーションを意識することで、「いいね」は自然に増えていきます。
インフルエンサーやフォロワー数の多い人気アカウントの投稿内容や構成、使っているハッシュタグ、文章のトーンを観察し、自分のアカウントに取り入れるのも効果的です。特に最近大人気のashton hallのように、模倣される人が多くて、ある程度の人気を稼ぐ後、自分のスタイルでアピールするが大事です。
- 同じジャンルの成功アカウントを3〜5つリストアップ
- 投稿頻度・時間帯・フォロワーとのやり取りの仕方を研究
- ハッシュタグの使い方やキャプションの構成を参考にする
「完全コピー」ではなく、良いところを吸収して自分らしくアレンジすることがポイントです。
InstagramをはじめとするSNSは、私たちの生活に深く浸透しています。その中で「いいね」は、たった1クリックで他人からの共感や賞賛を数値化できる、非常に強力な指標です。しかし、そこに依存しすぎてしまえば、自分の価値を他人の評価に委ねる危うさも生まれます。
確かに、誰かに認められたいという「承認欲求」は、人間にとって自然な感情です。問題なのは、それがSNS上で過剰に肥大化し、「他人と比べること」や「数値で自分を測ること」ばかりに集中してしまうこと。
重要なのは、「誰にどう見られるか」ではなく、「自分が何を伝えたいか」「どんな世界観を築きたいか」です。
エンゲージメントを戦略的に高めるテクニックは数多くありますが、最終的に響くのは、「あなたの言葉」と「あなたらしさ」です。 だからこそ、他人の真似だけで終わらせず、自分の軸を持ち続けることが、結果として「本物のファン」や「心あるいいね」につながっていくのではないでしょうか。