【実機解析】Switch 2のマザーボードが流出!T239チップの性能・構造・実測データを徹底解説

発売まであと1ヶ月と迫った次世代ゲーム機「任天堂Switch 2」が、今ゲーマーや技術ファンの間で大きな注目を集めています。これまで噂されていた「T239チップ」の搭載については真偽不明のままでしたが、ついに中国の人気動画クリエイター Geekerwan が、実際のSwitch 2のマザーボードを入手し、詳細な解析を公開しました。

本記事では、Geekerwanによる基板の分解とT239チップのダイショット(チップ内部写真)の公開、さらにはベンチマークなどの性能実測データをもとに、任天堂Switch 2の技術的な進化を徹底レビューします。この記事を読めば、Switch 2が前世代機からどれだけパワーアップしたのかが一目で分かります!

 質問:
本当に実機のマザーボードを入手したのか?

実は、中国の中古取引プラットフォーム「閑魚(Xianyu)」(日本でいうメルカリのような存在)で、チップ上のマーキングが完全に削られ、メーカー名や製品名が判別できない状態の謎のマザーボードが出品されていたのです。

two-chips-hikaku
●←左側は閑魚で出品されていた基板、右側は任天堂が公式に公開したものです。

Geekerwanはこの基板を入手し、過去に任天堂公式が発表したプロモーション映像の基板と詳細に比較。その結果、レイアウトや部品配置がほぼ完全に一致しており、「これはSwitch 2のマザーボードである」と高い信頼性をもって特定されました。

任天堂switch2スペックについて

Geekerwanのデータによると、Switch 2のSoCは、サムスンの10nmと8nm技術を組み合わせたカスタムプロセスで製造されています。詳細なスペックについては、以下の図を参照してください。

CPU Cortex-A78AE ×8
GPU Ampere GPU 約1280基
メモリ LPDDR5 8GB(予測)
プロセス Samsung 8nm
性能 Steam Deckに匹敵(制限下)
消費電力 約15W未満

●Geekerwanのデータに基づく推測では、実際のスペックと異なる可能性があります。

メモリはついに8GB以上へ

現行のNintendo Switchには4GBのLPDDR4メモリが搭載されていますが、今回のリーク情報ではSamsung製のLPDDR5メモリチップが2枚確認されており、各4GB構成と仮定すれば、合計8GBのメインメモリを搭載している可能性があります。

このメモリ容量の増加と次世代規格の採用により、Switch 2ではより高精細なゲームグラフィックやスムーズなマルチタスク処理が実現可能になります。

結果として、現行機では動作が重くなりがちだった大規模タイトルや高負荷ゲームのパフォーマンスが大幅に向上することが期待されます。ゲーム開発者にとっても、リッチな演出や複雑なシステム設計を柔軟に盛り込める環境が整うでしょう。

switch2実際の画面表現は

two-chips-hikaku
●画像出典:Nintendo

動画の中で、GeekerwanがNVIDIA T239チップの想定スペックに基づいた独自のエミュレーション環境を構築し、「Switch 2」が実際にどれほどのゲーム性能を発揮できるのかを検証しました。

テスト環境の主な条件:

  • GPUクロック:約750MHz(TDP 15W相当)
  • メモリ帯域幅:約102.4GB/s(LPDDR5 128-bit)
  • 解像度:720p(※FSR 2.0によるアップスケーリングを併用)

●この設定は、あくまでバッテリーモードでの現実的な動作を想定した「制限下」の性能です。

ゲーム運行状況:

ゲーム 解像度 設定 平均FPS 備考
Cyberpunk 2077 720p + FSR 低設定 約30fps 安定動作を確認
エルデンリング 720p 中設定(可変) 最大60fps VRR相当の調整により快適

※ Switch 2のエミュレーション環境における実測値です。

Switch 2に搭載されると予測されるT239チップ(Ampereアーキテクチャ)とLPDDR5メモリ構成により、そのゲーム性能はSteam Deck(Ryzen Z1 Extreme搭載モデル)と実質的に同等レベルに達していると評価できます。特に、AMD FSR(FidelityFX Super Resolution)などの最新アップスケーリング技術を活用することで、描画負荷の高いゲームでも快適なゲームプレイが実現可能です。

なかでも『Cyberpunk 2077』のような、これまでの携帯ゲーム機ではプレイが困難だった高負荷ゲームを720p・30fpsで安定動作させられる点は、Switch 2のポータブルゲーム機としての飛躍的な進化を示す象徴的な結果といえるでしょう。

Switch 2と前代の比較・違い

項目 Switch 1 Switch 2(予測)
CPU Cortex-A57 ×4 + Cortex-A53 ×4 Cortex-A78AE ×8
GPU Maxwell世代 256 CUDAコア Ampere世代 約1280 CUDAコア
メモリ LPDDR4 4GB LPDDR5 8GB(128-bit)
解像度 720p(携帯) / 1080p(TV) 720p+FSR(携帯) / 最大4K(TV)
TDP ~10W ~15W未満
プロセスノード TSMC 20nm Samsung 8nm(8LPP)

Nintendo Switch 2はAmpere世代T239チップとLPDDR5を採用し、GPU性能が約5倍向上。FSR対応により高画質と高性能を両立し、Steam Deck並の処理能力を実現。低消費電力でAAAゲームも快適に動作します。

Switch 2の発売日と価格

switch2の発売日と価格
●詳しい情報は任天堂公式サイトへ
switch2の発売日:2025.6.5(木曜日)
switch2の価格:日本語版:49,980円 多言語版:69,980円

Nintendo Switch 2の発売日が正式発表。任天堂公式サイトによると、発売日は2025年6月5日に決定されました。

新型モデルは、日本語版(他言語版より2,000円安)と多言語対応モデルの2種類が展開される予定です。

抽選応募へ

まとめ

本記事で紹介した内容は、あくまでもリークされたマザーボード情報に基づく推測です。実際のSwitch 2がどれほどの性能を発揮し、ゲーム体験にどのような影響を与えるのか──その答えは、いよいよ1ヶ月後の正式発売日で明らかになります。次世代ゲーム機として業界にどのようなインパクトをもたらすのか、多くの注目が集まっています。現在、各販売サイトでは抽選予約が実施中です。気になる方は早めのチェックを!